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cssの書き方|指定の型を身につける

【CSS指定】記述の型と4つのルールを覚えよう!

この記事では、初心者向けにcss指定の書き方を紹介します。

学習のポイントは指定の型

  • セレクタ
  • プロパティ

の用語を覚えること。

なぜなら「セレクタ・プロパティ・値」は、html/cssを勉強すると必ず出てくるから。

ですので、ここで用語を確実に身につけましょう。

すると今後の勉強にも必ず役立ちます。

css指定の書き方

cssの書き方

セレクタ・プロパティ・値

css指定の書き方はこちら。

次で、「セレクタ」「プロパティ」「値」をそれぞれ見ていきましょう。

セレクタ

要素
セレクタ

セレクタには、スタイルをあてたい要素を書きます。

「セレクタ(selector) = 選ぶ」

つまり上記は<h2>を選んで(セレクトして)、font-size: 24pxを指定するという意味。

htmlコードの中では<h2>と < > で囲います。

一方、cssで指定する時は h2 だけを書きましょう。

ちなみにセレクタには種類があります。

  • 要素セレクタ
  • classセレクタ
  • idセレクタ

くわしはこのあと紹介します。

プロパティ

プロパティ

font-sizeにあたるのがプロパティ。

※プロパティ(property)=属性、性質

プロパティは、セレクトした要素の文字色や大きさを決めるものです。

プロパティの例

  • color
  • font-size
  • width
  • background-color
  • padding
  • margin

値

プロパティにどんな色や数字を指定するのが値です。

「文字の色」を指定するなら赤に。

「文字の大きさ」の指定なら24pxにするなどです。

プロパティとその値の例

  • color → #ff0000(赤)
  • font-size → 24px
  • width → 300px
  • background-color → #e5e5e5(うすいグレー)
  • padding → 5px
  • margin → 10px

書き方の小さな疑問

以下をご覧ください。

h2 {
  font-size: 24px
}
h2{font-size:24px}

違いは改行や半角スペースの有無です。

コードを見た時の見やすさを優先したのが、改行やスペースを入れる書き方。

ファイルの重さを少しでも軽くする時は、改行やスペースを入れません。

ファイルには軽い重いがあります。改行や半角スペースは、書く行が増えたりするのでファイルが少しですが重くなります。しかし、あなたはまだ見やすさを優先してコードを書きましょう。

複数指定

セレクタに対して、複数指定する場合は以下のように書きます。

<h2>見出し</h2>
h2 {
  font-size: 24px;
  color: #ff0000;
  padding: 5px;
}

font-size: 24px;のようにおしりに「 ; 」をつけると複数指定が可能です。

先ほど見たスペースや改行をなくした書き方がこちら。

h2{font-size:24px;color:#ff0000;padding:5px;}

スマホは横にスクロールしてください。

仕事をするようになったら、見かけるかもしれません。

※複数のセレクタに同じプロパティ・値を指定する場合は、こちらをご覧ください。
『子孫要素に限定して指定する』の記事の「〇〇要素と△△要素の指定」
クリックすると該当箇所にジャンプします。

  • 指定の書き方は、セレクタ・プロパティ・値を使って行う。

セレクタの種類

セレクタの種類

セレクタにはいくつか種類があり、それを紹介します。

仕事をするうえでも、これだけでほぼ支障ありません。

要素セレクタ

上で見てきた<h2>が要素セレクタ。

ほかには<div>や<p>などもそうですね。

また、「要素」と同じように使われることばに「タグ」があります。

classセレクタ

要素にclassを付けた時の指定方法です。

class
class指定

. 」をクラス名である「heading」の前に付け、これをclassセレクタと言います。

※「 . 」と「heading」の間にはスペースを入れないようにしましょう。指定が効かなくなります。

クラス名のつけ方のくわしい解説は、classの使いこなし方をご覧ください。

idセレクタ

要素にidを付けた時は、以下のようになります。

id
id指定

「 # 」をid名である「heading」の前に付け、こちらはidセレクタと呼びます。

※「 # 」と「heading」の間にはスペースを入れないようにしましょう。指定が効かなくなります。

* ユニバーサルセレクタ

* はアスタリスクと言い、これを書くとすべての要素を対象とした指定になります。

*,*::before,*::after {
  box-sizing: border-box;
}

この * を使った指定は、ほぼbox-sizingだけになります。

box-sizingについては、box-sizingとは?|幅・高さの基準を変えるをご覧ください。

セレクタの種類

  • 要素セレクタ
  • classセレクタ
  • idセレクタ
  • *ユニバーサルセレクタ

css指定を書く場所

指定を書く場所

css指定を書く場所は3つ。

  • cssファイル(外部スタイルシート)
  • head内
  • 要素タグ内

それぞれ解説していきますね。

cssファイル(外部スタイルシート)

htmlファイルとは別にcssファイルを作り、そこに指定していきます。

cssファイル

みなさんがはじめに覚える書き方です。

仕事をしていくうえでも1番よく使います。

<p>テキストテキスト</p>
p {
  color: #ff0000; /* 赤 */
}

テキストテキスト

外部ファイル・外部スタイルシートについて

cssファイルを外部ファイルや外部スタイルシートと言ったりします。

これはhtmlファイルから見ているから。

ホームページの主体はhtmlファイルです。

なので、htmlファイルを中心にして、それ以外を外部ファイルと呼びます。

※cssファイルだけは外部スタイルシートとも呼ばれます。

下図をご覧ください。

外部ファイル

触っているindex.htmlから見た時の外部ファイルは、

  • top.css
  • coffee.jpg

となります。

※cssやimagesはフォルダなので、外部ファイルとは呼びません。

javascriptのファイルを作った場合も外部ファイルに。

また、「外部ファイルを読み込む」と言うのは、

  • <link rel="stylesheet" href="css/top.css">
  • <img src="coffee.jpg">

と書いて、htmlファイルの中で使えるようにすることです。

※サイト内にある、ほかのファイルを読み込む時は相対パスを使います。
【参考記事】絶対パスと相対パスの「相対パス」

ネット上のファイル

自分のパソコンに取り込まず(ダウンロードせず)、ネット上のファイルを利用する方法もあり、これも外部ファイルとなります。

ネット上にあるファイル

以下は画像などをスライドさせるslickというcssファイルの読み込みです。

<link rel="stylesheet" type="text/css" href="https://cdn.jsdelivr.net/npm/slick-carousel@1.8.1/slick/slick.css">

横にスクロールしてください。

hrefのあとが、https://〜からはじまっていますよね。

この書き方を見たら、ネット上にあるファイルを利用していると覚えておきましょう。

ちなみに、このhttps://〜ではじまるのは、絶対パスという書き方になります。

【参考記事】絶対パスと相対パスの「絶対パス」
クリックすると該当箇所にジャンプします。

この書き方が、1番馴染みないかもしれません。

htmlファイルの<head>内に<style> 〜 </style>というタグを使い、その中に書きます。

指定の書き方は、外部ファイルの時と同じ。

「セレクタ・プロパティ・値」を書きます。

<!doctype html>
<html>
<head><style>
  p {
    color: #ff0000; /* 赤 */
  }
</style>
</head>

<body>
<p>テキストテキスト</p>

テキストテキスト

仕事をしだすと、自分でも書き込む機会が出てきます。

今はこの場所に書けるんだくらいに思っておけばオッケー。

【参考記事】【html】headタグ|まずは書かれてることを知ろう!

要素タグ内

要素タグ内に指定する「直書き」という書き方。

上の2つとは少し指定の書き方が違い、セレクタを指定しません。

要素内へstyle="プロパティ: 値"という具合に書きます。

<p style="color: #ff0000">テキストテキスト</p>

テキストテキスト

複数指定する場合は、「 ; 」で区切っていきます。

<p style="color: #ff0000;font-size: 24px;width: 200px">テキストテキスト</p>

スマホは横へスクロールしてください。

直書きも仕事をするようになったら、見かけたり自分で書いたりします。

頻度は少ないですが。

なので今はまだ軽く覚えておく感じで大丈夫。

ちなみに…

もう1つおまけで。

<img>の中に直接書き込む指定で、

<img src="hobohobo.png" alt="ほぼほぼ" width="300">

width="300"は、cssの指定とは違います。

htmlの属性というので指定した幅です。

くわしくは、【img】html属性での「幅と高さ」の指定をご覧ください。

指定を書く場所

  • cssファイル
  • <head>内
  • 要素タグ内

@mediaの書き方

メディアクエリの書き方

@media(メディアクエリ)はスマホやパソコン用など、

画面幅の変化に合わせてデザインを対応させる指定の書き方。

これをレスポンシブデザインと呼びます。

@mediaには、

  • max-width
  • min-width

があります。

max-width

max-widthの書き方はこちら。

@media(max-width: 480px){
  h2 {
    font-size: 24px;
  }
}

上の指定は、画面幅が480pxまでは<h2>の文字の大きさが24pxという意味。

画面幅 … <body>の幅

スマホ用の指定になります。

max-widthは最大幅。

言い換えると、「最大で〇〇pxの幅まで」

min-width

こちらはmin-widthの書き方は。

@media(min-width: 481px){
  h2 {
    font-size: 24px;
  }
}

今度は、幅が481px以上から文字の大きさを24pxにする指定。

タブレット・パソコン用です。

min-widthは最小幅。

「〇〇pxの幅以上」の意味。

max-widthとmin-widthの使い分け

css指定を行う場合、パソコン用のデザインを先にして、そのあとにスマホ用を行う。

また、その逆があります。

デザインのやり方

  • パソコン → スマホ
  • スマホ → パソコン

なのでパソコンかスマホ、どちらを先にデザインするかで、

max-widthmin-widthを使うかが変わります。

分かりにくいはずなので、もう少し具体的に書いてみますね。

【パソコン用からデザインした場合】

h2 {
  font-size: 32px;
}
@media(max-width: 480px){
  h2 {
    font-size: 24px;
  }
}

上のコードは、

「画面幅が480pxまでは文字の大きさが24pxで、481pxより大きくなると32pxになる」

という指定。

パソコン用からデザインし、そのあとにスマホ用の指定をする際、max-widthを使います。

【スマホ用からデザインした場合】

h2 {
  font-size: 24px;
}
@media(min-width: 481px){
  h2 {
    font-size: 32px;
  }
}

こちらもじつは、上の指定と結果は同じです。

「画面幅が480pxまでは文字の大きさが24px、481px以上で32px」

スマホ用からデザインし、あとからパソコン用を指定するのに、min-widthを使います。

@mediaを書けるのはcssファイルとhead内だけ

@mediaの書き方は、cssファイルと<head>内では指定できます。

<head>だと、<style> 〜 </style>の中に書いていきます。

要素タグ内では、@mediaを使ったレスポンシブの指定はできません。

仕事では必要となる知識なので、頭の中に残しておきましょう。

おまけ:css指定が効かなくなる記述ミス

指定が効かなくなる記述ミス

css指定の記述には、型通りに書かないと効かなくなります。

以下の4つをご覧ください。

①「 } 」などを書き忘れない

記述の仕方をもう1度、見てみましょう。

css指定。

「セレクタ・プロパティ・値」以外にも、波カッコ「 { } 」とコロン「 : 」が必要です。

これらを書き忘れたら、指定が効かなくなります。

特に注意したいのが、閉じる波カッコ「 } 」。

次の指定を書いたりする時に、誤って消してしまうことがあります。

ですので、気をつけましょう。

②さいごの指定の「 ; 」は省略できるが、つけておいた方がいい

さいごの指定のセミコロンは省略できる。

さいごの指定(ここではcolor)では、セミコロンを省略可能です。

しかし、あとから指定を書き加えることはよくあります。

なので、書いていた方がつけ足し忘れがなくなります。

下の指定は、color: #ff0000のおしりに「 ; 」がありません。

指定をあとから加えることがあるので、さいごの指定のお尻にもセミコロンをつける。

下のwidthだけでなくcolorの指定も効かなくなります。

③単位や#を付ける

単位や#はつける。

文字サイズや幅、高さの指定には、単位が必要です。

また、文字色や背景色などの色指定の場合は、#のつけ忘れにご注意ください。

④:スペースを入れてはいけない所がある

テキストエディタにおいて、通常は半角スペースはあっても問題となりません。

しかし、単位と数値の間に半角であってもスペースは入れられません。

数字と単位にスペースを入れない

また、ヘッダーに背景画像を用いる場合をご覧ください。

ヘッダーに背景画像を用いる

この時、「url」と「 ( 」の間にはスペースを入れないようにしましょう。

ulrと「(」の間にスペースを入れない

ちなみに以下の箇所では、半角スペースを入れても指定は効きます。

スペースを入れてもいい
スペースを入れてもいい
スペースを入れてもいい

【参考記事】css指定が効かない|問題を切り分けて解決する

  1. 「 } 」などを書き忘れない
  2. さいごの指定の「;」は省略可能だが、つけておいた方がいい
  3. 単位や#を付ける
  4. スペースを入れてはいけない所がある

参考サイト

この記事は「CSS3」をもとに書きました。

「CSS3」はcssのルールブックみたいなもので、その最新版です。

※どれも翻訳あり。

まあまあ、難解なのでお暇つぶしにどうぞ。

まとめ

今回のポイントをまとめました。

css指定

  • セレクタ、プロパティ、値を使って指定する
  • セレクタ、プロパティ、値の用語を覚える

セレクタの種類

  • 要素セレクタ
  • classセレクタ
  • idセレクタ
  • * ユニバーサルセレクタ

指定の記述場所

  • cssファイル
  • <head>内
  • 要素タグ内

@media

  • @mediaはレスポンシブデザインを実現するための指定方法
  • @mediaはcssファイルと<head>内で指定可能

書き方の注意点

  1. 「 } 」などを書き忘れない
  2. 複数指定する時は「 ; 」を付ける
  3. 単位や#を付ける
  4. スペースを入れてはいけない所がある

まずは指定の型とセレクタ・プロパティ・値のことばを覚えましょう。

合わせてこちらの記事もご覧ください。

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