
【html/css初心者】
- 2〜3ページのサイト(レスポンスデザイン)をコードで書ける人
- サイト制作の仕事に就きたいと思っている人
「サーバーって、よく分からない」
「ファイルをアップするところらしいけど」
これが、あなたのサーバーに持つイメージだと思います。とにかくむずかしそうで、とっつきにくい。そんな印象かもしれません。
※ここでのサーバーはWEBサーバーのことです。
しかし、サイト制作を仕事にするならサーバーの知識は欠かせません。実際、スクールによっては、卒業制作でサイトをサーバーにアップさせるところもあるので。1度は腰を据えて、勉強すべきものです。
そして、あなたがサーバーを理解するのにもっとも効果的な勉強法は、実際にサーバーを触ってみること。
なおかつサーバーを触ってほしいタイミングがあり、それは仕事へ就く前。html/cssでコードを書けるようになった今です。
そこでこの記事では、なぜ仕事前にサーバーを触った方がいいのかを解説します。html/css学習では見落とされやすい点ですが、サイト制作において非常に重要なことなので、ぜひご覧ください。
サーバーについて分からない方は、こちらを先にどうぞ↓
サーバーを触るとは?
仕事へ就く前にサーバーを触った方がいい。この理由を述べる前に、サーバーを触るとはどういうことかをカンタンに解説します。
サーバーを触るとは、サーバーにファイル・フォルダをアップすることです。ファイルとはhtml/css、または画像のこと。このファイルのアップロードをあなたの手でやってほしいんです。
- htmlファイル
- cssファイル
- 画像ファイル
※アップ(アップロード)…自分の手元(パソコン内)にあるファイルをサーバーに送ること。
ファイルをアップすると、サーバーが身近に感じれるようになります。知識だけのサーバーが、「なるほど、こういうものか」と分かってくるはずです。
実体としてあるんだなって感覚がつかめてきます。この実感を得るためにサーバーを触るのは、あなたにとってとても大きな意味があります。
そして、この経験をするためには自分のサーバーを持たなければいけません(レンタルする)。
※サーバーのレンタルは有料です。サーバーを貸してくれるサーバー会社については記事後半で紹介。
アップロード以外に体験できること
サーバーでできるのは、ファイルのアップだけではありません。
- URLを打ち込むと、自分のサイトが見れるようになる
- 修正したファイルを即座に反映させられる
自分のサーバーを持つと上記のことができます。ただ、こういった経験は「仕事してからでもいいんじゃない?」とあなたも思うはず。
実際、仕事をしだすとサーバーに触る機会が出てきます。なので、なぜ仕事へ就く前にサーバーを借りた方がいいのかを解説します。
仕事へ就く前にサーバーを借りた方がいい理由
仕事へ就く前にサーバーを借りた方がいい理由は、こちらに関係します。
- FTPソフトの操作に慣れるため
ファイルをアップするには、FTPクライアントソフトというソフトを使います。そして、このFTPソフトの操作には慣れが必要です。もし使い方が分かってないと、FTPソフトの操作中にミスをする恐れがあります。
下図はFTPクライアントソフトの1つであるFilezillaの画面。

左側は自分のパソコン内の情報を、右側はレンタルした自分のサーバー情報を表示するエリア。
左側の自分のパソコンから右側のサーバーにファイルを移動させると、アップロードできます。また、その逆も可能です(ダウンロード)。
操作ミスでデータを消す可能性がある
ミスというのは、ファイル(データ)の消去です。htmlやcssのファイルそのものを削除。または、その中に書いたコードを消してしまう可能性があります。
しかしサーバーを触った経験のない人は、「FTPソフトの操作中にデータを消してしまう」というイメージが湧かないと思います。
ですが、”データを消してしまう”部分にだけ注目してみてください。
あなたにも1度はワードやエクセルで書いたデータが消えた経験があるはずです。その時は、「えっ、ウソでしょ。作った資料が全部消えた…」とショックも大きかったと思います。何時間もかけて書いたものが、一瞬でなくなったんですから。
そして、これと同じことがFTPソフトの操作によっても起こり得るのです。何日もかかって書いたhtml/cssのデータが、操作ミスで消えてしまいます。パソコンのデータには、こういったリスクが常にあるのです。
お客さんのサイトデータ
ただ、今のは自分のデータの話でした。今度は仕事でお客さんのサイトを作ってると想像してください。
5ページのサイト制作の締め切りが3日後。そんな時、cssファイルのデータを誤って消してしまったら?今の今まで表示されていたサイトが、まっさらな状態に戻ったら。
焦るどころの話じゃないですよね。途方に暮れるとはこういうこと。
とはいえ、会社によっては上の人がファイルをコピーしてる場合もあります。ですので、最悪の事態を回避できるかもしれません。
また、サーバー会社によってはバックアップ機能がついており、データ復元も可能です。例えば、エックスサーバーなら14日前までさかのぼれます。
しかし、データを消してしまうような、そんな怖い思いは絶対に避けたいところです。
操作ミスで肝を冷やした話
僕はFTPソフトを操作していて、幸いにも大きなミスはしたことがありません。しかし、肝を冷やした経験は何度かあります。
サーバー上にアップしたファイルを消してしまいそうになったりだとか。いずれもFTPソフトの使い方をマスターしてなかったのが原因です。
知人の中には、実際にサイトデータを消してしまった人もいました。ただ、この時はバックアップのファイルをとっており、最悪の事態にはならなかったそうです。
とにかく、FTPソフトを使い慣れてないと思わぬアクシデントを引き起こしてしまいます。
FileZillaの操作でファイルやフォルダが消えてしまう例は、こちらをご覧ください。
FileZillaを使う時の注意点【初心者】
サーバーを使い慣れると仕事で大きなミスをしないですむ
これまで書いたとおり、仕事上でいきなりサーバーを触るとミスを起こしやすくなります。
しかし、仕事をする前にサーバーを借りて自分でFTPソフトの操作練習をする。使い慣れる。そうすれば、大きなミスは防げます。
練習用のhtml/cssファイルなら、アップロードに失敗しようが全然構わないので。むしろ失敗した方がいいです。ああ、こういう時に操作をミスするんだなと分かります。その経験が仕事での大きなミスを防ぎます。
もちろんミスがゼロになることはありません。失敗する時はします。
ですが、FTPソフトの操作に慣れていると小さなミスで踏みとどまれるんです。大きなミスに至る、そのワンクリックをしない。そして、致命的なミスになるかは、FTPソフトの操作による慣れが大きいです。
サイト制作ではデータを消さないのが最優先
ここまで読んで、サーバーに触るのが怖くなった人もいるかもしれません。すみません、なんか怖がらせてしまって。
ですが、データのあつかいは何よりも優先させるべきことなんです。誤って消してしまわないことが、1番大切です。こういったサイト制作の仕事においては。もうここに、全集中しなければいけません。
じつはhtml/cssでコードを書くよりだいじなんです。ですから、あえて強調しています。html/cssでコードを書けるようになったあなたに、理解していただけたら幸いです。
サーバーについてのQ&A
- Qサーバーを借りるデメリットは?
- A
サーバーを借りるデメリットは、データをあつかう怖さを実感するようになること。サーバーを触るとデータの重要性に気づきます。
人によっては、このプレッシャーによりサイト制作という仕事が自分に向いてないとさえ思うかもしれません。
しかし、恐怖心の半分は知識不足からくるものです。そして、練習でサーバーを何回も触っていけばその怖さは減らせます。
また残り半分は、油断してミスしないために消えてはいけないものです。
- Qサーバーのほかの使い方は?
- A
サーバーを借りればいろいろチャレンジできます。例えば、ワードプレスをインストールするのもその1つ。また、ワードプレスはいろんなフォルダ・ファイルで作られており、それを見るのもとても勉強になります。
※実際、サイト制作をしていると、ワードプレスのファイル・フォルダをひと通り見たくなる時がきます。
※ワードプレスは無料です。仮にこの勉強をお客さんのサイトでやるとなれば、リスクが伴います。ファイルを消してしまい、サイトが表示されなくなる可能性もゼロではないからです。
しかし自分のサーバーだと、心置きなくワードプレスのファイル・フォルダも見れます。そして、こういった経験を積めば、1年後には先輩に指示された仕事も自分1人でやり遂げられるような力をつけれます。
- Qサーバーを借りる期間はどのくらいがいい?
- A
1年借りれば、かなり勉強できます。費用は年間1万円ほど。
- 仕事で大きなミスをしないようになる
- FTPソフトの操作に慣れる
- ドメインやhttpsのことも頭に入り知識が高まる
こういう面を考えると、サーバーを借りることで得られるものはとても多いと思います。
サーバーのレンタル方法
サーバーのレンタルって、じつはとても簡単です。15分もあればできます。サーバーを貸してくれるレンタル会社でアカウントを作り、サーバーを借りてドメイン名を決めるだけ。
- サーバー会社のアカウントを作る
- サーバーをレンタルする
- ドメインを取得する(ドメイン名を決める)
※サーバー会社のアカウント … Amazonや楽天にユーザー登録するのと同じことです。アカウント登録は無料。
※ドメイン … URLの一部のこと。このブログだと、https://yoncoichi.com/ の太字部分。
たったの3ステップ。あとはFTPソフトでファイルをアップする。これだけで、あなたの作ったサイトは世界中のスマホやパソコンからアクセスできるようになります。
エックスサーバー
サーバーをレンタルできる会社はいろいろありますが、1番長く使ってるエックスサーバーを紹介します。
もちろん、ほかのサーバー会社でもぜんぜんOKです。
エックスサーバーは歴史があり、個人や官公庁・大手企業も利用するサーバー会社です。初心者も1度は触るサーバーで、いわばレンタルサーバーの登竜門的な存在ですね。
エックスサーバーは使ってる人が多いので、分からないことがあってもググればたいてい答えが見つかります。
プランはもっとも安いスタンダードプランだと、月額1,100円〜はじめられます。お試しで10日間無料もやってます。
※6/9 12時までに契約すると12ヶ月契約の場合、月額たったの880円で利用できます。
サーバーレンタル費用(12ヶ月契約) | 月額 | 1年 |
---|---|---|
通常 | 1,100円 | 13,200円 |
↓キャンペーン期間中
サーバーレンタル費用(12ヶ月契約) | 月額 | 1年 |
---|---|---|
キャンペーン価格 | 880円 | 9,900円 |
※本来、ドメイン取得・更新にも料金がかかりますが、サーバーレンタル中はずっと無料。
そんなわけで、今すぐエックスサーバーからサーバーデビューしてみてください。登録の手順はこちらの記事からどうぞ。
ワードプレスでブログを書こうと考えている方
のちのちブログを書こうと思ってる人は、ワードプレスはあとからでも簡単に入れれます。なので、まずはサーバーとドメインだけを借りましょう。
エックスサーバーは、サーバー契約のタイミングでワードプレスを同時にインストールもできます(WordPressクイックスタート)。しかし、先にワードプレスを入れると、アップしたサイトが表示できません。
ですので、ワードプレスはあとから入れましょう。ワードプレスを入れる練習にもなります。
「WordPressクイックスタート」
サーバー申し込み時に「WordPressクイックスタート」を選択しないようにしましょう。WordPressがインストールされてしまいます。
はじめに表示される申し込みページ↓

まとめ
サーバーをレンタルして、あなたのファイル・フォルダをアップロードしてみてください。
自分の趣味サイトみたいな超絶シンプルなもので大丈夫です。画像・テキストをちょっと載せる程度に。練習なので。
こんな感じの↓

必要なのは3つだけです。
- htmlファイル
- cssファイル
- 画像
さいごに
ここまで読み進めて下さったあなたの中にはまだ、「html/cssもまだ自信ないのに、サーバーなんてもっと分からない」という気持ちがあるかもしれません。
と同時に、「こんな状態で、ホントにサイト制作の仕事なんてできるんだろうか」という想いもあるはずです。
しかし、そういう不安を抱えている人ほどサーバーを体験してください。サーバーを触ると今まで取り組んでいたサイト制作を俯瞰して見れるようになります。
サーバーとhtml/cssとの関係性が分かるようになります。小さいながらも「分かった」という確かな手応えを感じられるはず。そして、この手応えがあなたの不安を小さくしてくれます。
ですから、ぜひ自信をつかむためにもサーバーを触ってみてください。必ずあなたのために役立ちます。サーバー登録の手順はこちらの記事からどうぞ。
エックスサーバーは通常、月々1,100円で借りれます。
※6/9 12時までに契約すると12ヶ月契約の場合、月額たったの880円で利用できます。
エックスサーバーについてくわしく知りたい方はこちら↓
FTPでファイルをアップロードする方法はこちら↓